猫車通信

糸魚川ヒスイと稀少石のお店「猫車(nekoguruma)」by Jewellery Studio Ijeluna

アレキサンドライトのK18ピアス / 猫車通信

 

今年も早いもので12月も中旬過ぎとなっちゃいましたが、2024年は皆さんにとってどのような1年だったかしら?

 

いい感じの1年であったなら嬉しく思います。

 

あたし的には活動拠点を東京から名古屋に移した関係でいろいろな事に戸惑いながら東京では普通、当たり前だった日常が名古屋では普通ではない、名古屋には名古屋の日常があって、その違いに馴染めないでいますが、それでも少しずつ名古屋での生活にも慣れてきたような気がします、いいえ、恐らく気のせいっていうか、ダウト、それは嘘です。

 

ちゅ~ような中、個人的に思い入れのあった会社さんが倒産手続きに入ったというニュースが飛び込んできて、とても驚くと共に、お付き合いのあった社長さんの心中、その胸の内とかを考えたりしてしまい、どうしているのか気になるし、いろいろ心配しちゃって何だか落ち着かない、社長さんには経営者として深いシンパシーとリスペクトを感じていただけに複雑な気分になっておりました、マジです。

 

会社を経営するのって本当に大変な事で運とかタイミングとかもあるし、起業や法人化する事よりも維持し続ける事や発展させる事、そして最終的な着地点とか着地の方法とかの判断をする事の方が難しいものだったりします。

 

ちゅ~ような感じで、バブル崩壊は・・・古い?

 

じゃ、まぁ、21世紀って感じで2000年以降って事にしようか?

 

例えばアメリカ同時多発テロだったりイラク戦争だったりロシアによるウクライナ侵攻だったり、或いはリーマンショックだったり、インターネットの普及やパソコンや携帯電話、スマフォとかの進化に伴うライフスタイルの変化だったり、東日本大震災とかの数々の震災だったり、新型コロナだったり、そういう様々な出来事、それらはある時に起きる可能性のひとつであって、そういう流れの中で人も会社も何とかやっていくしかないじゃん?

 

や、別に法人とか個人とか経営者とか従業員とかっていう事には関係なくて、そうした事って起きる時は起きる出来事ですし、そもそも時代とか立場とか自分では選べない事だってあるし、その中でどの程度の影響を受けるのか予想できない場合も多々あります。

 

まぁ、会社の規模とか業種とか拠点としているエリアとか資金力とかコネクションとかリスクヘッジができる何かしらの余力やアイデアとか、そういう根本的な部分に違いがあったとしても時代と共に変わっていく社会の常識や風潮だったり、革新的なテクノロジーの登場だったり、戦争とかテロだったり、自然災害だったり、経済や金融危機だったり、それが世界的なスケールであっても特定地域だけでの出来事であっても影響を受ける時は受けるし、その影響や様々な対策(事前であっても事後であっても)が吉と出るか凶と出るのか分かるのは後に残った結果っていうか、そもそも最終的には結果論だったりするじゃん?

 

あたしの知る21世紀っていうか、2000年代、その25年くらいの期間であっても実に様々な出来事が起こり、その影響を受けながらの現在があって、その現在っていうのは人によって異なっているものですが、どんな時であっても願わくば少しでも多くの方がポジティブな方向、いい感じの状況であって欲しいと思っております。

 

けやき坂や表参道のイルミネーションとかガーデンプレイスのバカラのシャンデリアとかを毎日のように自由気ままに眺めに行けない、そんな12月があるなんて思っていなかったから何だか変な気分、とても新鮮・・・っていうのは嘘、ダウト、もう違和感しかありません。

 

ちゅ~ような感じで、2024年も残り少なくなっちゃいましたが、ま~ま~寒くなりましたし、カリッとカラカラに空気も乾燥しているし、どうか体調には気を付けてメリーなクリスマスとか大晦日、いい感じの新年をお迎え下さいね。

 

 

アレキサンドライトのK18ピアス

 

地金相場も高騰が続く中、為替相場や国際情勢等の影響もあって宝石類、特に高価格帯の高品質なものやサイズ感のある正統派の宝石、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、アレキサンドライト等なんかは気軽に手が出せる水準ではなくなってしまったので、貴金属のジュエリーそのものが高嶺の花になってしまった感があります。

 

この業界に携わるようになった20代の頃、バブルの余韻が残る世の中ではジュエリー等の装飾品も含め絢爛豪華な様々なモノに溢れ、サイズ感のある宝石やボリューム感のある大振りなジュエリー等、装飾性やデザイン性に富んだ魅力的なアイテムが次々に登場していましたが、まだ未熟な駆け出しの自分では製作する事も購入する事もできませんでした・・・が、数多くの素晴らしい宝石やジュエリーを身近に感じて過ごせた事は今にして思うと贅沢で恵まれた環境だったんだなぁ~って感じます。

 

ま、現在は現在でインターネットとかスマフォとかがあって便利だし、多くのものがアナログからデジタルに移行して簡単になったし、いろいろと快適性が増した部分もあれば不自由さを感じる部分も増えましたが、それでも現在だからこそ実感できる豊かさや魅力っていうものも多いので悪い事ばかりではありません。

 

ですよね?

 

 

 

ちゅ~ような感じの中、小さい(個人的には)ながらもサイズの揃ったアレキサンドライトのルースがあったので、K18イエローゴールドを使って周囲をダイヤモンドで取り巻いたピアスを製作しました。

 

ゴールドの地金相場も高いし、天然アレキサンドライトでもカラーチェンジ効果が強いルースは入手困難な状態だし、ダイヤモンドも地味に価格が上がっているから最初は華奢なリングとかペンダントとかに分けて2点のジュエリーを製作しようかと思ったのですが、ペアーになるサイズ感で揃っているのも運命、その分だけピアス1点としての価格は高くなってしまう・・・とか考えなくもなかったものの思い切って製作しちゃいました。

 

今の時代、あまり大粒サイズの宝石を使ったボリューム感のあるゴージャスなジュエリーよりも小さなサイズの宝石を使った華奢で繊細なイメージのジュエリーの方が好まれる方が多いので普通に考えるとリングとかペンダントにするかなぁ・・・

 

それでも十分に印象的、ならではの存在感を出せそうなアレキサンドライトです。

 

ま、でもピアスにしちゃいました。

 

 

 

自然光や蛍光灯といった光源下では透明緑青色系の色合いに見え、炎や白熱灯といった光源下では透明赤紫色系の色合いに劇的なカラーチェンジ効果を示すオーバルカットのアレキサンドライトとなります。

 

ピアスの場合、ルースの1点ずつを宝石鑑別機関で宝石鑑別書を作成しちゃうと費用も余分に掛かる上、1点のピアスに対して宝石鑑別書が2冊付属しちゃう事になる為、今回は珍しくジュエリーに加工した状態で中央宝石研究所の宝石鑑別書を作成しました。

 

名古屋の中央宝石研究所に行くのが久し振り過ぎて迷子、や、だいたいの場所は分かっている筈なのですが、中宝研の名古屋支店のある栄エリアは現在、いろいろと再開発をしているみたいで全然、辿り着けなくて同じところをグルグルと彷徨っていました。

 

やっぱり10年とかの単位で離れると街の様子も変わりますよね。

 

もう懐かしさを感じる事の方が少ないっていうか、あんまり何にも印象に残っていないところが逆に名古屋らしさなのです。

 

 

 

アレキサンドライトの基本的な情報です。

 

【 アレキサンドライト / Alexandrite 】

  • 鉱物名:天然クリソベリル
  • 宝石名:アレキサンドライト
  • 補足:クリソベリルの変種タイプ
  • 和名:金緑石
  • 結晶系:斜方晶系
  • 産出形状:柱状結晶・双晶・三連晶・稀に礫状
  • カラー:青緑色・青紫色・帯青緑色・帯青紫色・暗緑褐色等
  • 特殊効果:カラーチェンジ効果
  • 変種タイプの変色時のカラー:赤色・赤紫色等
  • 透明度:透明
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7.5~8
  • 劈開:不明瞭
  • 断口:貝殻状もしくは不平坦状
  • 比重:2.68~2.78
  • 偏光性:複屈折性
  • 多色性:強い三色性
  • 分光性:クロムライン
  • 主な産地:ロシア、ブラジル、スリランカ、タンザニア、ミャンマー、
         マダガスル、ジンバブエ等
  • 代表的なカット:特になし

 

ちゅ~ような感じで、2024年のブログは今回が最後、今年も1年間お付き合い頂きましてありがとうございました。

 

また来年もゆるっとした感じでブログの更新をしたいと思っていますので、どうぞ今後も気楽にお付き合い下さいませ。

 

ち~ゆ~。

 

 

ΦωΦ

 

 

今年1年を振り返っての感想は?

ΘεΘ

 

東京を離れた想い出しかない。

ΦωΦ

 

それは想い出じゃなくて現実じゃね?

ΘεΘ

 

現在進行形です。

ΦωΦ

 

それで名古屋はどうですか?

ΘεΘ

 

東京の生活が好きな方や慣れている方だと無理じゃね?

ΦωΦ 

 

ちなみに理由は?

ΘεΘ

 

好奇心を刺激する魅力的な要素のない都会の皮をかぶった田舎だから。

ΦωΦ 

 

オオカミの皮をかぶった羊みたいな感じですね・・・じゃ、逆に良いところは?

ΘεΘ

 

東京に比べて圧倒的に地震が少ない。

ΦωΦ 

 

それこそ今はな・・・って話しじゃね~の?

ΘεΘ